少し前のことになりますが、2026年10月13日に船堀で行われた、今野広大再生建築設計の現場見学会に行ってきました。
再生建築の見学会は以前にも参加したことがありますが、施工途中での見学会は初めてで、とても新鮮でした。また、私の事務所は業務の性質上あまり現場に出ることがないので、大きな現場に入るのは本当に久しぶり。どこか懐かしさも感じました。
躯体だけの状態だからこそ湧くアイデア
見学したのは、企業の寮だった建物を店舗と共同住宅に改修するプロジェクトです。解体を終えて躯体が現れた段階での見学会でした。
必要最低限のものしか残っていないので空間がとても広く感じますし、すでに計画があるにもかかわらず、勝手に妄想してさまざまなプランが浮かんできます。仲の良い建築家の方々と話していると「躯体の状態のときにアイデアがたくさん湧く」という話になるのですが、あらためて納得しました。
小規模な改修工事であれば、解体後の状態を見てからその先を考えることもできます。しかし今回のような大きな案件ではそうはいかず、独自の経験や知識が必要になるのだと感じました。
「図面にないもの」と向き合う改修
所員の方とお話しすると、やはり解体してみたら図面にないものが出てきて驚いたとのこと。それを嬉しそうに話せるのは、すでに解決済みであり、何度も経験してきたからこそだと思います。
この視点で見ると、新築とはまったく別の感覚だと感じます。新築の場合、想定していないことが起きたときに、それを吸収して納得するまでに時間がかかる設計者が多いように思います。それはこだわりの影響なのだと思いますが、改修は本当に生々しく、ドロドロとしたものなのだと思います。
共同住宅は私も比較的経験がある分野なので、スケルトンの状態を見ると構造や設備などもある程度想定できます。
同じ回に参加していた方々の属性は分かりませんが、質問の多くが構造や設備の納まりに関するものだったので、実務に近い方や施工関係の方が多かったのかもしれません。デザイン寄りの方が多ければ、また違った質問が出ていたと思います。
実践者から聞く再生建築の話
見学の最初に、事務所の紹介と再生建築についての説明をしていただけたのもとても良かったです。
再生建築は昨今話題になっていて、さまざまな媒体で解説を目にすることができます。それでも、実際に手がけている方から直接お話を聞けたのはとてもためになりました。今後もこうしたお話をいろいろな場所で聞き、自分の中に自然と取り込んでいきたいと思います。
余談:15年ぶりの再会
余談ですが、施工会社の方が15年ほど前に仕事でご一緒した方でした。帰り際に「なんとなく見覚えがあるな」と思って声をかけてみたら、やはりそうでした。
特に何があるわけでもないのですが、狭い業界だなと思いますし、どんな形であれ久しぶりにお会いできるのは嬉しいものです。
来年の7月頃に完成見学会が予定されているとのことなので、そちらも今から楽しみにしています。
