インフラスタンド見学

少し前の4月21日に、建築家の高橋真理奈さんが設計をされたインフラスタンドをご案内頂けるとの事で、西所沢へ行ってきました。折角ならと高橋さんの事務所(シン設計室)と運営されている私設図書館の「シン図書館」もご案内頂きました。

シン設計室はきちじょう荘という、元々1部屋のアパートを改装して3つのスペースにした様な建物にあり、図書館の他に「サンデーブックス」という古書店も併設され、小さいながらも地域の文化拠点の様になっています。未確認情報ですが、1階にあるとんかつ屋さんも美味しいとの事です。

図書館は小さいながらも風が抜け心地良いスペースで、高橋さんが選んだ本が綺麗に整頓されています。図書館の開設は毎週土曜日なので、平日は事務所の打合せスペースとして利用されています。週末など来客が無い時間は使われないスペースを、図書館という用途を持たせて活用していて、建物全体を上手に利用されていると感じました。また打合せスペースに本が有れば、ふとしたきっかけで本を介して話題が拡がり、新たな創造へつながる事もありそうだと感じました。

 

その後に街中を散策しながらインフラスタンドへ行きました。
街中を歩く事で周辺環境も把握でき、敷地へのアプローチも体感出来ます。そして自然と周辺に有るもの・足りないものを感じる事が出来るので、インフラスタンドに着いた時にその空間の重要さがスッと入って来ました。

まず最初に感じたのは、それまでに見ていた写真とは全く違うスケール感です。想像していたよりも小さくて、凄く丁度良い大きさでした。もちろん高橋さんが周辺環境などを丁寧に読み取って設計した結果ですが、元々そこにあったかの様に馴染んでいます。道路から土間までの距離感、屋根を支える柱に付属する基礎、トイレ入り口への奥行など、無意識にそれらと交わることが出来る感覚でした。高橋さんの解説を聞くとそれぞれ細かい操作をして設計をされているのですが、それらを全く感じさせないでサラッと存在しています。

丁度時刻が夕刻だったので、インフラスタンドの照明と辺りの暗さの関係が良い時間を見る事が出来ました。半袖で丁度良い気候だったのも影響したのか、縁日・帰宅時の家の明かりの様な懐かしさを感じる柔らかい空間でした。付近には街灯が少ないとの事なので、インフラスタンドの明かりが前を通る人々に色々な影響を与えていると感じました。

今回は初夏と言ってよい気候の中で見学をしましたが、他の時期・時間にも体感をしてみたいので再訪したいと思います。