最近近所をよく散歩している。
繰り返していると景色の解像度が上がり、気付く事が多くなっていく。
丁度近所に空き家(条件は色々有るけど)を探しているので、戸建住宅や丁度良い大きさの建物に目が行く。
そこで気付いたのは「2階の雨戸が閉まったままの家が増えている」事。
色々な理由があって単純に判断出来ないけど、理由の1つとして使われていないのだと思う。
なぜ使われないのか?
部屋が余っている、2階へ上るのが大変・面倒くさいが考えられる。
その理由は?
家族が減っている、高齢化が考えられる。
単に親戚に同じ状況がいて、相手に先立たれて高齢単身暮らしになっている。
そうなると一軒家では掃除も大変だし、自分の体力も落ちて行く。行動範囲や日常生活で利用する物・部屋も少なくなるので、家の中の行動範囲が狭くなっていく。結構多くある構図だと思う。
この様な状態に対して身内以外が建築的に関わる事を考えてみたが難しい。
貸す・売る・同居・シェアなどが考えられるが、どうしても動線が難しい。
貸したい、利用してもらいたいのは2階だが、そこへの動線として1階の玄関を通らなければならない。セキュリティとかを考えると結構面倒。改修・外部階段を設けるとかは有るけど、法・コスト・手間とかを考えると現実的でない。そこまでやれるなら既に他の方法を取れる。
逆に借りたい・利用したい人の多くは拓きたい人が多いイメージがある。
基本的に開放的にして周辺と交流し、可能なら屋内まで招き入れる。そうなると1階になる。
不可能では無いけど、他人が急に関わってきて自分の生活スタイルを変えるにはハードルが大きすぎる。
平面プランが良くて動線が分けやすいとか、別に玄関を設けやすいとかなら可能性が有るけど、その様な間取りは少ないと思う。
まあ勝手に人様の家について考えているだけなんだけど、2階が使われていない状態で今後について考えるのと、何時かは分からないが居住者がいなくなってから考えるのでは大きな違いが有ると思う。
建築的に動かすでは無くても、建築的に関わる事は考える必要が有ると思う。