僕の場合、好きな事を仕事にしています。
一応小学校の低学年位から言っていたなりたい職業になっています。
そんなだから仕事が全部楽しいかと言ったら、それは別です。
自分が独立して自由な事と言うか、自分でコントロールできるようになったらそれはそれで楽しいと思いますが、そんな会社では長く続きそうにないです。やはり客観的に色々な意見を取り入れて仕事をしなくては成長できません。
基本的に将来独立してもやっていける様に考えて仕事をしているので、純粋に意匠に関わる事はもちろん建築全般の仕事は好きです。何気に積算とか工程調整とかの地味な作業も好きですし。まあ、そこらへんの地味と言うか必要な作業こそ重要だと思います。
また、事務仕事や仕事をやりやすくするためにシステムを組むのも好きですので余り苦になりません。むしろシステムが出来ていない方が苦になります。
そんなこんなで仕事をしていますが、やはり苦手な仕事はありますし、気分によっては好きな仕事も苦になります。
クレームを処理するのも嫌だし、入札で落選した施工会社に断りの連絡を入れるのも申し訳なく思い気が重いです。その他、出来上がった現場にやり直しを指示したり、最終形まで進んでいた設計が一からやり直しになる時も気が重くなります。
どれも一生懸命にやってきた結果の上にそうなるので尚更です。
もちろん全て自分が蒔いた種で、クレームなどは自分の力が及ばなかった事なので自業自得です。その他も同じようなものです。
しかし最近、やっとと言うかようやくと言うか、それらを受け入れる事が出来るようになりました。
「面倒だから仕事、大変だから仕事」
逆に言うと
「仕事だから面倒、仕事だから大変」
これが当たり前だと思うようになりました。
楽しんで仕事が出来るのが理想ですが、仕事と言うのは本来面倒で大変な事です。
そもそも経営者に自分の時間を売って、支配されている状態ですから。言い方悪いですけど「奴隷状態」ですね。
経営方針や社風、職場環境や福利厚生など色々ありますが、自分を売っている事は確かです。普段穏やかな状態の時は仕事も平和に過ぎますが、緊張状態になれば急にそれは変化します。
やりたくない仕事もしなければならないし、理不尽な事もしなければならない。もちろん道徳に反する事等の場合は反発しますが、最終的には支配されている身、従う事が殆どです。
まあ、最近は慣れてきて、特に道徳に反する事項は問題が生じる前に潰していますけど。
これらの事を理解するのにここまでかかりました。
社会人になって10年ちょいです。
遅すぎましたね。
所々に理解する機会は有ったのは覚えているのですが、色々な要因が有って過ぎ去っていきました。
しかし理解してからは、むしろそれらを楽しもうと思えるようになってきました。「仕事を楽しむ」と言うことを受動的でなく、能動的にするようになってきました。
もちろん全ては出来ませんので、寝不足の時や、急に方針が変わった時、理不尽な時など辛いと思います。でもそれらも「必要な事」「糧」として捉えられるようになってきました。
大分回復してきたみたいです。
最近では本当に心から仕事が楽しいと感じています。
特に大きなと言うか、レベルの高い所と仕事をする機会に恵まれているから尚更でしょう。その仕事をやりきる事で自分が成長できる事が目標にあるので。自分の理想はもっと先で、それを実現するには今の仕事をまとめなければならない。それが自分の中でとてもスムーズに理解出来、それこそ頭の中に道が出来ています。
まあ、このような状態がずっと続く事は無く、時には全ての仕事がつまらなくなり、意欲も無くなります。
それらの周期を如何にやりくりして、それなりにやっていくかですね。
おお、なんか充実な雰囲気。
自分の場合、好きなことでもそうでなくとも「生業=仕事」なので、ハングリー精神に火をつけられます。偉そうに言っても、みんな一緒?
ともあれ、何事でもあーだこーだと試行錯誤の繰り返している状態は苦労がありますが、つくりあげられていく時の精神状態に気持ちよいものを感じます。これがたまらん!
ビールと一緒。
>>kagamiさん
一応は充実しているかな。でもまだ乾いているよ。
まだまだだからね。
確かに造ることに直結している仕事は楽しい。