鉄道会社

不況の現在、マンションの建築数は減りデベロッパーの倒産が相次ぎました。景気が良くなってもしばらくは以前の様に建築数が増えないでしょう。それはそのまま設計数が減るので、自分たちの仕事も減ります。
景気が悪いのはマンション業界だけでなく、様々な業種が悪いので事務所ビルを新築するなどというのも減っています。商業施設の新設も減っています。
現在設計業界では事業資本の建物が少なく、個人資本の建物が多い状態です。
また、首都圏ではまとまった土地は殆ど無い状態です。よって建物を建てる場合は現在建っている建物を壊して新築する事になりますが、省エネなどが叫ばれている現在では簡単に壊すという選択肢は取れません。そうなると改修して使い続ける事になります。
どちらにしても設計自体はする事になるので、完全に仕事がなくなる訳ではないですが、競争は激しくなります。
そんなことを考えていた時「道路の上と線路の上は空いているな」と。
道路は国や市町村の公共の持ち物なのでその上に建物を建てるには色々大変そうですが、線路の土地は鉄道会社の土地のはずなので完全に売ることは出来ないですが、線路の上に人工地盤を作って、そこに建物を建てる為に貸す事は可能でしょう。
技術的には新宿・池袋などの駅ビルが示している通り、高層建築を建てる事は可能です。耐震に関しても今の技術では問題ないでしょう。どちらかというと振動による騒音対策の方が問題になるのではないでしょうか。
鉄道を中心とした街造り、不動産開発、商業施設の出店、マンションの建設、建売住宅の販売などは私鉄鉄道会社が大昔からやっています。
しかし元が国営だったJRは沿線開発は行っておりません。最近になって「駅ナカ」という考えの下、駅の改札内に商業施設を誘致していますが、その内線路の上を貸すという考えを実行するのではないかと想像しています。
現在新宿駅南口に大規模な人工地盤を造って、バスターミナル・タクシープール・公園などにする工事をしていますし、同じ新宿のサザンテラスはその下が小田急線の線路だったと思います。土地の所有者が誰かはわかりませんが。
こう考えると、地下鉄のようになり車窓から外を見る機会が減るのは残念ですが、可能性はありそうです。