先日ギャラリー間にて安藤忠雄氏の作品展覧会を見てきました。
このギャラリー間はトイレなどで有名なTOTOが主催する建築関係を主に取り扱うギャラリーで、無料で入場出来、それでいて内容や規模がそれなりに良いのが魅力です。
元々2ヶ月に1度位の頻度で近所を訪れる用事があるので、昔から興味のある内容の時は通っています。
前回のグレン・マーカット展もその内容に惹かれて見に行っています。
1つの内容の展示期間が数ヶ月に渡るので、大体年に1度の頻度で訪れています。
今回は一番好きな建築家でもあるし、内容も昔の作品を取り扱っていて、その図面と模型があると言うことで楽しみにしていきました。
今回扱われた初期の国内の作品、住吉の長屋・光の教会・六甲の集合住宅の内、住吉の長屋は個人住宅なので直接見学には行っていないですが、他の2つは直接現地に行って見たことも有るので、説明文・模型などから設計意図や迫力が伝わってきました。
そして今回の目玉である住吉の長屋の原寸大模型が会場内に一際目立っています。
住吉の長屋は建築界では有名すぎてあえてここで説明する必要はありませんが、個人住宅なのでマナーとして見学は控えています。
しかし写真や原図集などを何度も見て一通りの知識は有ったのですが、実際に原寸大模型に入ってみて「思ったよりも小さい」と言うのが一番の感想でした。
そして良く言われていることですが「この建物を建てさせた、そして住んでいる施主がすごい」と。
また、自分のスケール感の無さを痛感したのが、高さ関係のスケールを理解していなかったことです。
図面でも平面ばかりを追っていて、高さの情報が抜けていました。
有名な中庭。そのボリュームは安藤氏がいつも言っている様に長屋と言う狭い空間の中にすばらしい開放感が挿入されています。しかし自分はその中庭を横切る2階の通路の高さを理解していませんでした。
予想していたよりも全然低い。
これがスケール感・ボリューム感・建物のバランスなどの真髄なのでしょう。
あのボリュームで高さをあげてしまうと建物全体のバランスが崩れてしまう。
建築写真家の二川幸夫氏が話していますが、安藤氏は小さい住宅でも大きい美術館などの建物でもそのボリュームに合ったスケール感で設計できている事を理解できる一面でした。
図面に関しては今回は少なかったですが、原図の青焼き図面が見れたのが良かったです。
特徴のあるレイアウトで書かれた図面で、図面から何を伝えたいのかが解る図面です。
実際の業務では場合に合わせて図面の描き方を変えているのでしょうが、建物を設計するに当たり必要な情報を検討し、表現した図面を直にみれて良かったです。
海外の作品は主に模型での紹介でした。
雑誌に発表されてから気になっているUAEでのプロジェクトの模型もあり、写真で見るのとではその意図の伝わり方が違いました。
また、あまり興味を持っていなかった他の海外のプロジェクトも実際にはなかなか面白そうで今後が楽しみです。基本設計の時点で見たものが実際にどのように建っていくのか、そこらへんに気をつけて追っていこうと思います。
全体的に模型の精度(特に初期の)が高く、内容も良かったので興味がある人は訪れてはずれは無いと思います。自分はもう一度、相方に模型を見てもらいたいと言うのも有り訪ねようと考えています。
ただ、残念なことが2点。
1つは個人的な事で、もう1つは道徳的な事。
自分は安藤氏の図面及び青焼きや色鉛筆で描かれたスケッチや版画が好きなのですが、それを購入できないか少し期待したのですが有りませんでした。
ぜひとも自分への励みに、自分の部屋かリビングにでも飾りたいのですが残念です。
もう1つの道徳的残念な事は、会場で写真を撮っている人がいた事。
日本と海外ではその取り扱いが違う場合も有りますが、基本的に日本では美術館内・展示会内などでは撮影禁止です。
それは著作権の問題・フラッシュによる作品の劣化など色々な原因が有っての事です。
安藤氏は美術館を多く設計しているので、今回の展示会に来ている人は実際に建てられた美術館を訪ねた人も多いと思うし、そのようなマナーも学ぶ必要が有ると思います。
それに写真を撮ってしまうと写真を撮ることに一生懸命になり、実物が頭に入らないという懸念があります。
是非ともこの文章を読んだ人は、このような道徳的なマナーは守って欲しいと思います。
仕事への熱心さは素晴らしいですね。
たけしの場合はもう仕事を越えた何かがあるのかな?
ギャラリーに足を運んで自分なりの観点で評価できるってのはある意味幸せだと思うよ。
世界中レッカー車の展示会やってるけど・・・俺なんか行く気しねぇもん(^^;)
>>なるみん
基本的にうちらの世代と言うか、周りは自分で好きなことを仕事にしているという感覚があると思うね。
普段の会話からもそのように感じられるし。
ならば公私関係なく興味を持つのは自然な事だと思う。
自分の場合、仕事でと言うより個人的に興味があるから色々調べて見に行ったりする。
自分の仕事が自分で楽しめなくなったり、好きなことでなく嫌々やっているなら、その時点で違う仕事に行くと思うし。
自分にうそをついて我慢してやっていたら、少しは得ることがあると思うけどそれ以上に失うものの方が多いと思うし。