みんな山が大好きだった - 山際淳司
ISBN:978-4122042124
スポーツノンフィクション作家として活躍された山際淳司さんの作品。先に発表された作品の改題・文庫化されたものです。この作品の文庫化を監修されて、あとがきを残して亡くなりました。
加藤保男・長谷川恒夫・森田勝と言った日本人から、海外の人まで、登山家と呼ばれる人々を扱った作品です。生い立ち、性格、登山、結果、そして死。
題名が過去形の通り、皆亡くなった人たちです。
全て山で亡くなった人たちです。
それでもこの作品を読むと、皆「山が大好き」のまま亡くなったのだと思ってしまいます。
僕自身は登山はせず、興味がある程度ですので、登山に対して想像力が欠けます。
しかし登山はそれ自体が原始的で有るために、想像することが容易です。
「氷壁を登る」だけで単純に凄いと思わせます。
作者の意見や作風などの好みはあると思いますが、最近の文章よりは十分に読みやすいと思います。
また、一冊に複数の登山家が描かれているので、浅く広くの感は否めません。
この本を読んで登山家と言うものを知り、その後興味を持った人について読み進めるきっかけになる本だと思います。