副流煙

最近は喫煙者に厳しい世の中になりました。
価格は高いし、喫煙出来る場所も限られています。

僕も10年ほど前までは喫煙していたので、喫煙者の吸いたい気持ちはわかります。
手持ち無沙汰な時や食後、運転中などに吸う気分の良さ、リフレッシュ感は理解出来ます。
何気に「集中したい時に吸う」と言う人がいますが、本当に集中した場合は喫煙する事すら頭に浮かばないので違います。

僕自身が昔喫煙していたので、喫煙者に対して最低限のルールさえ守ってくれれば特に何も言いません。
ただ、その最低限のルールすら守れない人が多いのが、喫煙者の現状だと思います。

禁煙地域での喫煙

これが全てですが、喫煙者の一方的な理屈・屁理屈をつけて喫煙しているのが殆どです。
禁煙地域でも「周りに人がいないから」などとして吸っていますが、いざ人が来た時に消している人は殆どいません。同じようにその様な人達は何故か携帯灰皿を持っていない事が多いです。

喫煙と飲酒は似ていると思います。
どちらも自身の健康に害を及ぼしますし、その時の判断に影響が出ます。
しかし何故か飲酒は場所・時間などが規制されていますが、喫煙はまだ弱いです。
仕事中に飲酒する事はダメだと皆が理解していますが、喫煙は何故か可能です。
両方とも「嗜好品」で、喫煙はしない人にとっては「なぜ一服のための休憩(5-10分程度)は認められるのだろう?」と思います。同じように昼食時に飲酒をしたり、休憩の一服に飲酒をするのはいけないのか?最近の0%ビールはどうなんだ?と思ってしまいます。

喫煙も飲酒も自分の健康を害するのは個人の自由ですが、喫煙の場合は副流煙で他人にも害が及ぶのが問題です。
正確ではないですが、喫煙より副流煙の方が体に悪く、致死率が高いとも聞きます。
非喫煙者にとって副流煙が原因で死亡した場合、これは大げさに言えば「殺された」状態です。

副流煙によって、何年もかかって少しずつ体が害されていたとしたら、その副流煙を発した人は加害者になるのでしょうか?立証は難しいと思いますが、亡くなった人が非喫煙者だったら当人には原因がありません。長年かかって煙を吸い続けて亡くなった訳ですから、その煙は「毒」などと同列に考えられないでしょうか。ただ毒の場合は発病の確実性があって、副流煙の場合は発病に個人差がある事、また毒の場合は短期間でも可能で、副流煙の場合はかなりの長期間に渡る事が違います。しかし原因と結果だけで比べれば同じようなものです。

非喫煙者は自ら煙草を避ける方法を取りますが、一部の心無い喫煙者のせいで副流煙を吸う事があります。路上の喫煙所なども少し離れても匂いがしますし、煙は掛かります。それを避けるのが一番ですが「何故非喫煙者が避けなければいけない、避けるのは喫煙者だろ」と思いながら通ります。
喫煙者は「自分の健康を自分で害している」と言う、良く判らない大義名分のようなものを立てて周りの人の健康を害している事に目を向けようとしません。パッケージに「他人を害しています」「傷つけています」と書いたほうが効果があるかもしれません。

一応建築の世界でもここ数年「分煙」をテーマとしたコンペが行われ、アイデア部門・実施部門とそれぞれ沢山の案が出ています。まあ主催者がJTですから喫煙スペースに気を配るのは仕方無いと思いますが、無駄をなくしたり、効率を求める現代で「喫煙所」と言う、ある一握りの為のスペース、それこそ「役員室」「娯楽室」「化粧室」「休憩室」と同列、またはそれ以下のスペースを作るのはコンプライアンスや株主への影響を気にする最近の風潮と比較していかがなのでしょうか。それこそ個人的には「Bar」や「飲酒室」を作って欲しい。