やりたい建築

最近余裕が出てきたからかこれからやりたい建築の方向性というか、種類が少しずつ見えてきた。実現出来るかはこれからの努力次第だし、完全に満足できるレベルで実現するには独立しなければならないが、それはまた別の問題。独立するには色々と乗り越えなければならない壁が多い。
そんなことで少しずつ見えてきた方向性、具体的に言うと構造種別は選べなかった。基本的に「設計者ならば出来ない構造があるのはどうか?」という考えが有るのでどの構造もマスターしたい。それ以上に今まで木造・鉄骨造・RC造・組積造と経験してきたけど、それぞれに面白い部分が有り、それを選ぶことが出来ないというのが大きい。
木造では
・伝統的木造建築
・伝統建築を取り入れた木造現代建築
最近民家再生などを学んでいるのもあるが、木造の理想として一切金物を使わないというのがある。木造の美しいのは柱・梁の構造美と仕口・継手の美しさだと思う。それに付随して伝統的な施工方法での仕上げ。全体的に暖かみの有る空間になる。
木造をきちんと仕上げるには一度その根本を理解しないといけないと思う。何事も基本があって応用が有る。なので民家・町屋といった日本古来の木造は建築の基本としてやり続けて行きたい。
伝統的木造建築を進めていきながら、数奇屋、現代建築の考えを取り入れた木造建築をやりたい。柱・梁・庇・天井高・建具などプロポーションに気を使い、伝統的な木構造を取り入れながら端正な空間を造りたい。木造としてはここが最終目標かな?
これはどの建築にもいえるのだけど、建物だけでなく庭・エントランス・塀などの外構・植栽にも気をつけなければならない。木造だと庭園形式なども関わってきそうだからそれだけで一つのジャンルが出来てしまう。
RC造では
・日本建築の考え方を取り入れたRC造、丹下健三の流れ
・軽いRC造
恐らく殆どの建築を学ぶ学生が通る道だと思いますが、最初RC打放しにあこがれました。そして当時(今もですが)その筆頭であった安藤忠雄の建築にあこがれました。
幾何学を原点としたシンプルなプラン、絶妙なプロポーション、そして何と言っても光の取り入れ方、モノクロ写真でその凄さが伝わってきました。
なかなか関東では安藤忠雄の建築は無く、学生の頃行った京都旅行の時に足を伸ばし2泊ほど大阪周辺の安藤建築を直に体験しました。
六甲の集合住宅、光の教会、風の教会など代表作を見た時の、体全体に感じた高揚感は今でも覚えています。
今でも安藤建築は好きで目指したいと思いますが、最近ではそれよりも以前の建築、丹下健三の残したプロポーションに惹かれています。
原爆ドームを軸線として取り込んだ広島ピースセンター、その後の庁舎建築の手本となった香川県庁舎、コルビュジェの思想を取り込んだプロポーションですが、自分としては日本人としての柱・梁の取り込み方、表現の仕方に惹かれます。
日本建築の基本は木造と考えていますが、RC造でそれを表現した丹下健三の方法をやってみたいと思いました。自身では「軽いRC造」と考えているのですが、RC造でどこまで壁を意識せずに出来るかがカギだと思います。
RC造の場合は他の構造と異なり、材料の調合、型枠、打設など構造体自体を作る事から始まるので、その表情は千差万別です。好きなのは色の明るい一般型枠か、少し色の濃い目の杉板型枠ですが、納得の行くものを造るのは非常に大変です。
鉄骨造では
・単純でシンプル
鉄骨造ではファンズワース邸や岸和郎が造る鉄骨造のような感じが目標です。最小限の納まりで線を出来るだけ消す。
鉄骨造は色々なことが出来るので個人の色が強い建物が出来ると思います。納まりの種類の知識など問われる部分が多いですが、基本的な考えは木造から来るので、やはり木造を理解することが鉄骨造を理解する早道でしょう。
色々書いてきましたが、道は長いなー