
ISBN:4003101219
この本は1927年に書かれた本で、五重塔を建てる一人の一途な職人の事を描いた本です。
普段はのっそりとしていて、動きも遅く、気も回らず、もちろん金儲けなどは全くできず、しかし腕だけは自信が有る若い職人が「谷中感応寺の五重塔を自分が建てたい」と思う一心で突き進む話しです。
どうやら色々調べると結構な「傑作」として扱われているのですが、自分はこの本を安藤忠雄が薦めていたことで知りました。
安藤忠雄の本で2回くらいこの本ともう一冊の本を薦めていて、普段は「建築をする上で必要な本を自分で探し出す事から建築は始まっている」と言い、具体的な本を薦めないのが、あえてこの本を薦めていたので興味を持ちました。
読んでみるとなぜ安藤氏が薦めたのかが判りましたし、安藤氏の仕事振りと重なるところも多々あります。
一生懸命、一心不乱などと言えばそれまでですが、実際にそれをする大変さなどは計り知れません。
しかしやはり、仕事をする上ではそれが一番大切なのだと教えられます。
文章自体は形式は知りませんが、古い日本語で書かれているので、最初コツをつかむまで読みづらく感じるかも知れません。
でも、社会人で普通に日本語を使っている人なら読めると思います。
物申さない職人さんの心意気を理解する努力は自分も大切だと思います。設計の仕事がないと成り立たない建物も存在するのも確かなわけで、かといって自分自身が道具を持って作らない立場ながら、そのワキマエどころってのがとても現場の士気に関わると思います。安藤さんの本って、建物の構造が云々より人のかかわりをいろいろ語る本が多いのでしょうかね?自分は読んだことありませんが・・・。
今、「法隆寺を支えた木」という、法隆寺の大棟梁の西岡常一さんの本を読んでいますが、この日記のコメントの方向性のこともいろいろ語っています。合同の著者で大学の教授の人もいますが、大工の理論を学術的な理論で解説もしてくれるので、なかなか面白いポイントをついていますよ。この本は、お勧めです。
あえて「建築家」と言うけど、建築家の仕事ってイメージ的に現場重視とは言うけど、職人重視と言う感じでは無いと感じる。
もちろんそうでない人も沢山いるのは知っているけど、勘違いしている人も沢山いるのも確か。
最終的には「お前造ってみろよ」って話しになるけど、そこらへんが職人の心意気ってやつでしょうか。
どんな仕事でもそれぞれ一人一人役割が有り、各々がそれを一生懸命に全うしているから良いものが出来る。
この心は忘れてはいけないと思います。
どんな駆け出しの人間でも誰にも持っていない光るものが一つは持っていると思っていますから。
安藤さんの本はあまり建築論的なものは無いよ。
構造なんて一つも無い。
根性論と言うか、仕事の取り方の大変さとか、自分の思った建物を造る大変さとかを語っています。
結構読んだら好きそうだから今度貸そうか?
「法隆寺を支えた木」って真ん中にある柱のことかな?
西岡常一さんの本は読みたいと思っているけどなかなか手が回らない状態です。
今度必ず読んでみます。
結局のところ現場、職人さんが好きなんだと思います。
自分が出来ないからこそ余計憧れがあるし、その凄さもわかる。
だからこそ最近の職人さんの技術力の低下も悲しいし、そういうイメージで見られてしまう本当に技術の有る職人さんの悔しさも汲み取らなければいけないと思います。
>「法隆寺を支えた木」って真ん中にある柱のことかな?
金堂は中国から伝わってきた石場立ての構造であること。塔については、真柱は日本古来から残る掘っ立て構造に最大限腐食に対して考慮したことを語ったりしています。
耐用年数をポイントにすると桧がもっとも優れた木材だということも言っていて、室町時代以降は道具の発達でケヤキなどの堅木が構造材として主流になっていくが、桧のほうが倍ぐらい長持ちすることとか、いろいろ語っています。
ひとまずまだ読み途中ですが。
法隆寺って事で自動的に塔だと思いこんでいたよ。
実際には色々建物があるね。
法隆寺一つ真剣に勉強したら、それだけで木造建築詳しくなりそうだね。
桧が良いって言うのは耐用年数からきたのかな?
単純に木曽桧とかでブランドみたいなのかな?って思っていたよ。
色々勉強出来る本みたいだね。
読むのが楽しみだ。