2021.11.13-14瀬戸

11/13-14と愛知県は瀬戸市へ。

中渡瀬さん・野々垣さんが瀬戸で活動を始めたのでそれを訪ねに。

 

目的としては中渡瀬さん・野々垣さんに会いに行ったというのが正しいと思う。

夏に行った大阪府貝塚市のポートフォリオの場合は出来上がったスペースを見に行くという目的が有ったが、あれも実際は守行さんに会いに行ったという目的の方が大きいような気がする。

 

10月に「ビル与白」がオープンし本当はその時に行きたかったが、色々と都合が合わなかったので今回になった。いすみラーニングセンターの白鳥さんを誘い、とりあえず「行きます」とだけ伝えて訪問。ちょっとだけ瀬戸の事を聞いただけで、それ以外はノープラン。久しぶりにノリで動いた。

 

今までに幾つか地域の話を聞いたり実際に行ったりしたが、前回の貝塚と今回の瀬戸は「何かが起こる時点」で訪ねたと思う。実際には既にその地域で活動をし動かしている人や何かが有るが、自分が訪ねた場所はまだ殆ど何も動いていない状態。場となる建物などが整備されたが、実際に動き出すのはこれから。これはとても貴重な機会だと思う。

殆どの場合は既に何かが動いていて、ある程度の形や関係性・試行錯誤の後などが出来ている。その上で地域や人が動いているけど、実際に知りたい・感じたいのはその前の状態。本当はその時点に関われば良いのだけど、距離・関係性・時間・考え方など様々な理由で関わる事は難しい。ならせめて動き始めた状態を感じたい。続けてその様な経験が出来たのは大きい。

 

「ビル与白」に到着した時には1階のシェアキッチンスペースの説明会を行っていた。曜日・時間毎に金額が設定され、尚且つ単発か定期かで金額が選べる。そこに書かれている金額に驚く。その感覚の差が地域の差だと感じる。

説明を聞きに来ている人も何となく初々しく感じ、手探りで始まる感じが伝わってくる。実際に自分が募集・借りるのどちらかをやったとしても、恐らくそれよりも全然上手く行かないと思う。しかし今回実際にその様な場に立ち会えた事で、自分の中で色々と考えて仮定・思考・対話などを行う。本当に少しだが考えた事で自分の中で何かが変わり、これからの感じる事に何かしらの影響を与えてくれると思う。

案内を見ると既に数件活動が始まるらしい。今回はそれを体験する事は出来なかったが、次回は体験したいと思う。

 

2階は基本的に通過動線だが本棚が有る。建築関係の本が殆どだが、技術書も多く個人的には入り浸りたいと思った。個人的に本を条件付きでシェアをしたいと考えているので、今後どのように動いて行くのかが気になる。

 

3階はシェアオフィスで、2人が立ち上げた「きんつぎ」の事務所も入っている。

構成や整備の仕方は建築的な考えが大いに入っていた。この辺りは中渡瀬さんの考えが大きいと思う。手探りの部分も多いと思うが、話を聞いた感じだと手を入れる順位なども整理されている様で、今後まず1年通した時にどのような知見が得られるかに興味がある。

 

その後は瀬戸の街を歩いたが考える事は多かった。元々「瀬戸物の街」して瀬戸の名前は知っている。陶器のイメージも付く。だが街からはその様な雰囲気は感じられず「昔は良かったけど今は」という雰囲気を感じる。しかし陶器自体は別として、その関連で残ったものや街の雰囲気・お店などは「大々的に他の地域にアピールする」や「それを目的として外部から来てくれる」というものでは無いが「自分の街にはこれが有る」と言えるものが多い。強い物では無いかも知れないが、その様に感じる事が出来るものが街に有るという状態は少ないと思う。

 

夜に4人で地元のお店で食事をしたが、その時の経験はとても貴重だった。地域で何かを始める時にはその地域の習慣や考え・ルール・注意事項などを知る事が必要だが、それらは「教えてください」と聞いても教えてくれない。繰り返し関係を持ち信頼され、会話を繰り返し、その上で何かのきっかけで知る事が出来る。今回は偶々その様な会話がされている時に同席し、どの様に地域の重要な知識を知る事が出来るのかを経験できた。それらは知識とか情報というよりも、その地域への理解の様に感じた。

 

今回は早朝に東京を出て東名のSAを幾つか寄り、名古屋で昼を取り、その後下道で瀬戸へ入った。

翌日は下道で多治見・中津川・馬籠・飯田・駒ヶ根まで下道で行き、その後は中央道で諏訪を通り大月で下りた。後は下道。

下道で走ると街の状況が把握できる。本当は車を降りて街を歩くと良いのだが、下道を走るだけでもその土地の起伏や店舗の状況・通行人の方向性・建物の種類など、本当に様々な事が解る。個人的には目的地へ行く事と同じくらいその間の道程を大事にしているので、下道が多くなると嬉しい。

 

その道中でなされた会話などから、自分が地域を学ぶ理由が見えてきた。

常に言っているが僕はどこかに移住をするという気は持っていない。二拠点も殆ど考えておらず、せいぜい別荘の様な感覚で気に入った地域に場所が有ると嬉しいというくらい。即ちその地域で活動をするというのではなく、単に楽しむという気持ちが強い。そもそも自宅以外に事務所を構えたら、その時点で二拠点になる。まずはその場所を確保して確実にする必要が有る。

では何故地域を学ぶのかと考えると、これも常に言っている「将来への準備」と「比較」になる。

 

色々と考えると僕が今の地域やその周辺以外の場所で将来生活するとは思えない。人の関係性・不動産なども有るし、そもそも今までに東京・埼玉、しかもとても狭い範囲でしか生活をしていない。それがいきなり変わるとは思えない。しかし今住んでいる地域も変化をしていき、様々な人が出入りをして色々な生活がなされていく。その様な変化は既に地元でも起きているが、全体の数が多すぎて表面化しづらくて本質が見えづらい。またその変化量も都市圏では極端に大きいか極端に少なく、今学んでいる様な地域の方が変化量が分かり易い。僕は将来地元が変化する方向は、今色々な地域で起きている変化と似た方向に進むと考えていて、それを将来にいきなり経験をするのではなく今事前に経験をして、その時に経験を踏まえた上で色々と考えて生活をして生き抜きたいと思っている。もちろん同じ変化は起きなくて今学んでいる事は通用しない可能性が大きいが、それまでに試行錯誤して考えた事は必ず何かの為になると考えている。

 

その感覚を高める為には比較が必要になる。

そもそも殆どの事は比較をしないと把握出来ないと考えている。良い悪い・好き嫌い・正しい正しく無い・高い安いなど、何でもある基準があってそれと比べるから出てくる感覚。地域を学ぶ事は沢山の基準を知る事だが、それを比較しながら自分の感覚を調整して定め、その上で何故自分がその様に考えているのかを把握する事が必要になる。そうする事で経験や知識が重なっていき判断ができるようになる。もちろんその間には沢山の試行錯誤や失敗があり、何度もやり直しを繰り返すと思うが、ずっと先の事を考えて今実践しているのだから焦る必要は無い。

 

この様な考えの元に会話をして、「暮らせる」「時々なら良い」「何が良い」「何がハードルになるか」「距離感」「民泊」「居住」「中心と外れ」などを考えた。良いのは全て自分の価値観をまず出して、それから相手や五感から得た感覚を取り入れて考える事。この形にしないと流されてしまう。

 

今回は短い時間だったがそれなりに色々な種類の地域に行けたと思う。お陰で沢山考えが進んだし新たな疑問点も出てきた。まだまだこれを続けて行こう。