海辺のカフカ

海辺のカフカ-村上春樹
ISBN:978-4101001548
ちょっと前に流行した「1Q84」の前の作品?調べると前の前?僕としてはこの作品について順番は気にしていないので、手に入った時に読みました。初期三部作は順番どおりに読んだ方が良いと思ったので、その通り読んでいますが。
主人公は15歳の青年で主な舞台は四国。結構状況がイメージしやすいので読みやすいと思います。他の登場人物もいつも通り個性が強いですが、個人的には結構泥臭いと言うか、愛すべき人のような感じで姿をイメージしやすいです。村上春樹の作品では登場人物が厭味なほど現実離れしていたり、やたらお洒落・都会派と「本当にいるのか?そんなやつ」と思うほど絵に描いた人物が多いので余計新鮮です。
物語の進行はいくつかの話が時系列は別ですが、章ごとに同時進行していきます。村上春樹の場合、このスタイルが多い気がします。それが最後にまとまって完結するか未解決かは作品ごと、読む人ごとに違いますが。僕にはこの作品では完結しています。
もしかしたら初めて読み終わった後に納得した村上春樹の作品かもしれません。恐らく作品のテーマとその時の自分の探していたものとどこかで波長が合ったからでしょう。具体的に「何」と聞かれると答える事が出来ないけれど、確かに何かを見つけた感触はあります。