バリアフリー

障害者が健常者と同じように生活できるためにする「バリアフリー」。誰もが差別無く使えるようにするための「ユニバーサルデザイン」。どちらも建築では必要な考え方です。ある程度以上(用途によって基準面積は違う)になると法律で義務化されますし、首都圏では殆どの市町村で独自の条例を定めています。
しかし本当に障害者の為になっているのでしょうか?
確かに何もしないよりはましですが、実際にはまだまだ障害者にとって「バリア」となっているとの声を聞きます。
建物に設置する場合も「法律で決まっているから」という考えが先行して「障害者の使いやすいように」という考えで設計されていないのが多いです。これは自分への戒めでもありますが。
例えばスロープの傾斜も「1/20」以上と決められていますが、そうなると一番スペースを取らない「1/20」を何も考えずに採用してしまい、実際に障害者からの声を聞かずに決めている状態です。
確かに何もしないよりは良いですが、障害者のためと言うより健常者が楽をするためのデザインになっている気がします。
法律で制限するために有る程度基準を作らなければならないのは仕方ないですが、障害というのは人それぞれなので実際の使用者を想定しなければいけません。しかし不特定多数の人が使う施設では全てを満たすことは不可能です。そうなると最終的には「人」で対応しなければいけないと思います。
やはり最終的には「人対人」になるのでしょう。
ちょっとした人の「手助け」これが何よりものバリアフリーだと思います。現代の社会から少なくなっているものですが…
ちなみに住宅レベルだと住まい者に対応したバリアフリーが出来ます。というか、オーダーメイドなのですから出来ないと問題です。
また、健常者の場合はあえて「バリア」を設けることで「老化(退化)」をさせないという考え方も有ります。要は「甘やかせない」です。
もちろん不可避の事故などで障害を負ってしまった場合の為に、バリアフリーに改造できるようにあらかじめ考えておくのが設計の腕の見せ所なのですが…