建築家、特に現代建築家は自分の建築に意味を求め、定義を決めその中で理想を求める傾向が強いが、その他にも自分の認める建築とそうでないものとを分けたがるように思える。
しかし一般的にはそういった思考は関係なく、実際に建てられた建築物をみて評価される。そして専門家でも無い限り、世の中にできている建物全てが建築と認識されているのが実情。
いかに建築家が建売住宅などを建築でないと主張しても、一般には建築と認識される。また戦後復興住宅や団地などが現在において建築史の一分野として確立されていることから、建売住宅なども将来において建築の一分野を確立する可能性はある。むしろ現時点で確立しているのかもしれない。
建築をやる人間としてはまずこのことを認めなければならないと思う。
本人がどのような建築をするかは自由だが、その大元として建築の範囲を自分で狭めてしまうのはもったいないと思う。範囲を狭めてしまうことで情報を得る量は減ると思うし、想像力も減ると思う。
どんなことでもそうだと思うが、まず最初に「現状を認める事」これが大事である。