家を建てる時には当然土地が必要になります。
建売住宅の様にもともと建っているならば単純に立地条件と間取りを見て、値段と相談した上で購入を考えると思います。
実際には建売の場合も言えるのですが、家を建てる事を住宅メーカーなどに頼まずに建築家に頼む場合は自分で土地を探さないといけません。身内の者から土地を買ったり、不動産会社から土地を買ったりなど色々な方法が有ります。
ところがこの土地選び、建築的な視点・個人的な視点などから少し気をつけた方が良いと言うか、ある程度知識を得てから選んだ方が良いと思います。そうでないと買ってから「~しておけば良かった」「イメージと違った」などとなります。
土地を買う場合は「宅地建物取引業法」で決められた「宅地建物取引主任者」を通して購入しなければなりません。その場合の注意すべき事は色々な本や雑誌などに書いてあるのでここでは述べません。
ここではそれ以外のどちらかと言うと建築的・設計者的な視点からの注意事項を述べたいと思います。
建築的な土地の選び方の殆どが土地そのものではなくて、周辺に関する事です。
よく隣が空き地や森で環境が良かったから買ったが、2.3年の内に住宅やマンションが建ってしまい環境が悪くなったなどと聞きます。
そのような事は事前に少し調べるだけである程度は回避出来ます。
まず道路に関しては各市町村で「都市計画図」と言うものを発行していて、役所の都市計画課(違う名称の場合も有り)に行けば閲覧出来ますし購入も出来ます。市町村によってはHPで見ることも可能です。
この都市計画図に「計画道路」と言うのが載っていまして、決定・未決定の両方の今後行政が計画している道路の位置が載っています。
これによって購入を考えている土地の近辺にどのような道路が計画されているかが分かります。この図ではいつ工事が始まるかなどは載っていませんが、役所の窓口で尋ねれば現状の予定を教えてくれます。
自分の土地が計画道路によって敷地面積が減る場合、土地の売買の時点で説明がされるのですが、さすがに近辺に出来る道路の説明までは定められていません。
しかし近辺に道路が出来ることによって、場合によっては敷地の目の前に道路が出来ることによって交通量が変わってしまったり、騒音が発生したり、通行人が増えたりして建物を計画する内容に影響が出ます。また、便利になることで土地の価値が上がる場合も有るのでどちらを優先するかは有りますが。
次に周辺にどのような建物が建つ恐れがあるか?
これも大まかですが都市計画図から判別することが出来ます。ただし建築基準法の内容を知っていないといけないので素人では判別するのは困難だと思います。そのような場合は知り合いで建築をやっている人にでも聞けば良いでしょう。探せば結構いるものです。
都市計画図には用途地域というものが載っています。まあ、それが本来の目的なのですが。
この用途地域というものはいくつかの地域が定められていて、その地域によって建てられる建物が決められています。また、最高の高さなども決められています。
これによって自分の購入しようとしている土地がどの地域に属しているか、また他の地域と近接しているかなどを調べれば、周りに将来どのような建物が建つのかが予想出来ます。
地域によって3階建て(12m)を超える建物を建てられるか建てられないかがはっきりと分かれているので、万一土地を購入した後周辺に中層以上のマンションが建って自分の土地が日陰になってしまうかの判別はおおよそ出来ます。
ただしこの用途地域というものは法律なので場合によって変更される事があります。
幹線道路などが出来ればその周囲は商業系の建物が建ちやすいように変更されますし、駅や大型スーパーが出来た場合も同じです。
なので絶対と言うことは無いのですが、重要な手がかりになります。
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