真田太平記

先日1年以上掛けて真田太平記のDVDを見終わりました。

真田太平記は池波正太郎原作で、小説では文庫本全12巻、映像は1985年にNHKで全45話で放送されたものです。大河ドラマでは無いのですが、扱いとしては同じ様なものです。
最初に原作を読んだのは20歳位の時。それからはまりまして何回も読み直し、10回以上は読んでいる。また、池波正太郎が真田太平記以外でも真田を取り扱っているのを知って、それらも読み漁りました。他の作者の真田ものも読みましたが、最初に受けた印象などから、やはり池波正太郎の真田が一番しっくり来ます。
結婚してたまたまかみさんに紹介したら、こちらもはまりまして、何気に新婚旅行のようなものでは長野県上田市にある「池波正太郎真田太平記館」に行ったりしています。
それだけにこのDVDはずっと見たかったのです。
今から30年近く昔の映像なのでセットの古さや合成技術の低さなどは感じますが、原作・脚本・演出・俳優・演技などどれをとっても素晴しくとても満足です。
真田昌幸(丹波哲郎)を始め、真田信幸(渡瀬恒彦)・真田幸村(草刈正雄)・小松殿(紺野美紗子)と言った一族から、壺谷又五郎(夏八木勲)・お江(遥くらら)・向井佐平次(木之元亮)の架空人物、徳川家康(中村梅之助)・徳川秀忠(中村梅雀)などの有名人物まで、その演技はもちろんですが、原作のイメージと立ち振る舞い・雰囲気がしっかりしています。最近の俳優主導の配役と脚本の時代劇・大河ドラマとは比べるのが失礼です。
家康の狸ぶり、秀忠の七光りぶり、石田光成・大野修理の神経質・戦下手ぶりなど、一般的なイメージ通りですが、主役は真田家なので脚本はそちらで頑張れば良いので、脇役はイメージ通りで丁度良い。むしろ脇役までいじくってしまっては、創作ドラマになってしまいます。
話自体は原作を何度も読んでいるので、少し記憶があやふやな部分を補完する程度。メインはそれらの話をどのように演出しているかです。
原作を読んでいる時も、自分の頭の中で人物や情景などを描いていますが、当時の時代背景・生活状況などイメージしきれない部分があります。また、池波正太郎の描く世界、この独特な世界も味わいたい。他の池波作品での描写などから人物像はどうにか近づけても情景などは厳しいので、その辺が楽しみです。
情景などは古い時代なので細かく作りこまれていませんが、それでも最低限はしっかりと時代背景を盛り込んで作られていますし、不自然な所はありません。そして、役者の演技・間・立ち振る舞いにのめり込んでしまうので、その様な部分は気になりません。音楽・効果音も少ないですし。
そして予想通りというか、それぞれのシーンは格別です。
それも合戦シーン、知謀シーンと言った戦国時代では無くてなならないシーンではなく、昌幸と又五郎・信幸と右近・幸村と佐平次と言った主従関係の主従を越えた人心のやりとりに引き込まれます。
特に大阪の陣の対面は感動です。
池波正太郎原作のドラマは鬼平犯科帳・剣客商売・藤枝梅安の3大シリーズが有名です。僕はまだこれらを観た事がないのですが、この真田太平記を観た後では期待感が高まります。
他の大河(武田信玄・独眼竜政宗)などもあるので、当分楽しめると思います。