場所の変形

建築という行為は突き詰めていけば「場所を変形させる」ことだと言える。
設計は場所をどう変形させるかを考える行為であり、文字通り計画書を形にする。
そして工事をして場所を変形させる。
ここで面白いと考えるのが「他人のお金で計画をすること。むしろお金を取っていること」である。
もちろん重々責任が重いことは痛感している。
しかし基本的に好きでやっている建築。
それを人にお金を出させてやっているという形式が面白いと感じる。
音楽家とかも好きでやっているが、その資金は自分で出している。
有る意味建築家は水商売とも言える。
いかにパトロンを見つけるか。
建築行為の後に残るのは図面とそれによって建てられた構造物。
図面は一応著作権などが手元に残るが、構造物は施主の物になる。
しかし建築家には「作品」として残る。
とても滑稽に思える構図。
場所を変形させる機会を得るために、日々仕事を取る。