現場での雑談

設計をやっていて悩む事に「実際に現場ではどうなっているのか?」と言うのが有ります。
建物を造る為に図面を描いているのですが、知識の無い内は絵空事のような図面を描いている時が有ります。
もちろんそんなのでは社会人として通用しないので、本を読んだり先輩に聞いたり、現場を見たりと日々勉強します。
そのようにしてても解らないのが現場です。
事務所の方針にもよるでしょうが、設計事務所では建設現場へ行く回数はそれ程多くなく、一日中いる事も少ないので実際に造る所を最初から最後まで見れる事が少ないです。
しかしその造り方を知らないと本当に造れる図面が描けないのが実情です。本来ならば有る程度の期間現場に詰めさせて色々見て覚えれば良いのですが、現場にも迷惑かけますしそんな事出来ません。
それに自分が知らない事の勉強は仕事の時間ではなく、自分の時間でやらないといけないですし。
そのような時に役立つのが、現場での所長・職人さんとの雑談です。
特に職人さんは現実的に造れる造れないの意見を言ってくるのでとても貴重な話を聞けます。もちろん自分が楽をしたいからそのように話している部分も有りますが、それは有る程度現場を知ってくれば自然と判断出来るようになるので初めの内はどんどん話を聞いた方が良いと思います。
職人さんは口が悪く、時には「こんなの造れねーよ!」なんて言ってきますが、殆どの職人さんは同時に「なぜ造れないか」も言ってくれます。それを繰り返して少しずつ造れる図面が描けるようになります。
仲良くなっていけば直接的な話し以外にも色々な事を教えてくれます。設計者は現場で「先生」などと呼ばれていますが、毎日現場で手を動かしている職人さんには造る事はかないません。
それに職人さんが気分良く働いている現場はその出来も良いですし。
こう考えるのも僕の爺さんが大工だったからかも知れません。設計者は上手く職人さんを調子乗せないといけないと思います。
実際安藤忠雄は上手いと聞きます。
事務所によっては現場に行ってもやる事やったらすぐに帰って来いと言う所も有ります。ただ上記の事を考えると少しは雑談する位の方が良いと思います。雑談がメインで帰って来ないのは困りますが。
自分が独立して所員を持ったらそういう場を出来るだけ設けられるようにしたいです。