個人的な感覚ですが綺麗に整頓された図面はとても美しいし、あるレベルを超えたら絵だと思います。一種のアートみたいな。
音楽家が譜面を美しいと感じ、頭の中で音楽が鳴っているのと同じ感覚。
しかしそれらを追い求めたり、満足するのは結果的な話し。
プレゼン用の図面などを除いて、基本的には図面は「造る為」に作成するので、造れる図面を描かなければいけない。
施工図レベルまで描き込む必要は無いと思うけど、出来るならそこまで描いた方が良いと思う。
そこまで描けば細かい納まりや、着工後に出てくる検討事項や抜け、ミスが大分防げると思うし。
一番問題なのが施工図対応を前提として描かれている図面と、見た目重視の中身の無い図面。
「設計」と言う仕事なのだから、きちんと納まって造れる方法を考えそれを図面化しなければいけない。特殊な事や複雑な事をするので施工側の意見を聴かないと解らないものは、知り合いの施工の人間や本などで調べた上で描けば良い。それでも解らない場合はその旨を記載して描く。
それらを全て時間が無いからとかそこまで細かい事は施工図の範囲と言って描かないのは単なる怠惰。もちろん建物の質も悪くなる。
細かい所まで描いていないとお互い「だろう」で考えてしまい、見積も開きが出てしまうし、見積もりに出てこない金額の開きが出てしまい竣工時に追加金額が発生し面倒な事になる。
壁の納めでも、ボードをどのように納めるか・2重にするか・寒冷紗を入れるかなど…
もうひとつの問題の見た目重視の中身の無い図面。
建築雑誌に載っている図面でやたらすかすかな図面を見る。
流石にそれが実施図面では無いと思うが、そのレベルで描かれていたら職人さんに同情を覚える。
図面ってより絵だから。
造るときにいちいち確認を取って仕事しないといけないから人件費が掛かって見積もりも高そうだし。
素人では解らないし、気にしている設計者もどれだけいるかわからないけど、図面の内容で見積金額や増減のやり取りなどの手間が大分防げると思う。
恐らく金額も1割までは行かないまでも数百万の単位で安くなると思うし、増減のやり取りも各項目がしっかりしていればすぐに調整付くし。
実際に自分の描いている図面はどうか?と聴かれるとそこまで出来ていないと思う。
でも意識しないと確実に出来ないものだから意識する事が必要。
まあ、細かい事ばかり気にし過ぎて建物全体のバランスや空間のバランスを見落とすのも問題だけど。
この辺のバランスが難しい。
収まりを把握した上で書くラインと、そうでないラインとではやっぱ意味合いが違いますよね。知るべき人にわかればいい図面なので、用途によって線の数は普通に変えますが、現場の大工に見せる図面が一番神経使います。木の見る目と伝統工法を熟知している人が多いので。
1「この数字にしないといけないのか」これは最も意味深。
2「こっちに変えちゃっていいのか」と都合のいい収まりに
3「こんなこと書いても意味がない」といい違う収まりに。
大工は遊び寸法をもって作るのが鉄則なので、1の場合は、「どうしてもこの寸法」か「この辺の寸法でO.K.」という指示はしてやります。図面では伝えられないニュアンスになるかと思います。
2の場合は基本的に答えは「NG」ですが、「なぜ?」と聞きます。設計の意図を伝えた上で現設計並み以上の提案やただ単に他の方法の方が手間がかからないなら「そうしてもらえると助かります」、仕様を落とす上に単に楽をしたい場合は「図面どおりお願いします」という感じで。
3の場合は「なぜそうしたのか?」と問いただした上で、注意しますが、3回やると厳重注意です。腕は重々たててやりますが、あと、経験のたまものでもって単独判断しているのはわかりますが、たまーにそこで大きな汚点を出してしまうため。
納まりを突き詰めることは当然ですが、お客さんと現場の職人に後々尾を引いてしまうよな竣工は絶対に迎えたくない意味合いは非常に大きい。かといって何度いってもわかってもらえない人もいないとはいえない。まだまだ自分の修行が足りん。
職人に出す図面は、わかるべきところしか情報を載せないようにします。手間になりますが、自分の現場まわりだと書き込みすぎてある意味完成度高くても、見ればわかるのだが職人には「見えない、何が言いたい?」という落ちが多いです。自分の仕事グレードではゼネコンが図面書かないので、自分で現場に渡す施工図を渡さないと75%失敗する落ちです。う~、ギャラの割が合わないよ~。現場が遠いのも大変だよ~。お客さんも所長のつながり関係の影響が強くみな知識人なので、細かく説明しないと「YES」とはいわないので、作る家は小さいがハードル高いよ~。という感じ。
最初に描く図面は当たり前だけど、その納まりで納めてくれと言う図面。
ただしそれは殆ど全体を一緒に描いているから各職種によっては見辛いし、情報が不足している部分も有る。
まずそこに設計者が気づいているか。
なので設計者として君の現状からスタートするのは有る意味理想だと思うね。
下手に最初から大規模になってしまうと、細かい部分は現場で描いた図面でってなってしまう恐れが有る。
(まあ、今のうちがそうだけど)
どんな建築家でも小規模住宅から始めた人は強いね。
で、設計者として細かい部分まで図面を描く必要を理解してそれに対応した図面を描く。
それこそ解るべき所のみを描いた図面など。
極端な話し、大工さんは法規的な事なんて関係ないし、設備屋は型枠の割りなど関係ない。そこら辺を調整する事こそ、現場所長の仕事だし、設計者の仕事。
まあ、他業種の仕事まで気をつけて仕事をしてくれる職人こそ良い職人なんだけどね。
そんななので実施用の詳細図には落ちが無い様にたくさん情報を載せるけど、工事用の施工図や指示書では必要の無い情報は描かないようにしています。
たくさん描きすぎるとどれを見て良いか解らなくて逆に間違う時が有るからね。
納まりの大工とのやり取りは基本1だね。
こちらは仕上がり寸法を指示するから、それの為の遊びなどは大工に任せる。ただし、シビアな場合や法規などの絶対の寸法の場合は先にこちらから指示する。先に指示する事で手間が減るからね。
この辺りは君も書いている通り重要だと思うし、やり取りしていても楽しい。
2はとりあえず聞く。
その理由を聞いて判断だね。当たり前だけど手抜きなら不可だけど、それ以外の理由があるならば検討する。
目立たない所まで難しい納まりをしてコストを掛ける必要が有るのか?まして全体工費が厳しい時に。
今の仕事が大きいのが大きいからか、あまりそこまでコストを掛けられないからか、個人的にまだディテールにこだわりがないんだよね。ディテールを優先するより、機能と造り方を優先する。
綺麗に納めるディテールで造り方からも無理していないならば良いのだけど、結構無理しているディテールってあるでしょ?妹島の雨仕舞いとか。
これはじいちゃんが大工だったからその影響だと思う。
3は基本同じ考えだけど、一応自分も悪くなかったかは考えます。
知識無くて知らない内に間違った指示の仕方をしている場合も有るから。
確かにギャラと遠い現場は納得行かないね。
遠い現場は休みつけて観光したい位だね。
残念な現実だけど現場監督によって、現場に入っての
設計の作業量が簡単に2~3倍になる・・・・。
シビアな数字が関係するとさらに1.5倍ぐらいになる。
気の利く大工さんは寸法入りの図面を保障とし渡し
先にひとこと「~のために○○したいだけです」といえば
きっちりやってくれます。
RCの割付わかりませーん。なんか狭小敷地だと
施工スペース・足場スペースと型枠の単管の位置が
重要になるようですね。以前の仕事で学んだ。
確かに監督さんで仕事量変わるね。
今やっている現場、監督さん手際良くて凄い楽だもん。
当然現場も凄く綺麗だし、仕事も丁寧で綺麗。
大丈夫!解らなくてもそのままやらずに調べてからやれば。
俺もRCの割付の細かい所まで知らないし。
Pコンからどのくらいまで型枠の端部が出来るかとか…
木造と住宅やる時は聞くからねー!