それでも建てたい家/宮脇檀

それでも建てたい家/宮脇檀
1998年に亡くなった建築家宮脇檀(まゆみ)の書いた本。
大学在学中から評論文などを書き、その後も週刊誌などにもコンスタントに文章を書いていただけあってとても読みやすい文章で書かれている。
読んで判った事はこの本は建築をしている人はもちろんだが、むしろこれから家を建てようと考えている人が読むべき本だという事。
狭い範囲かも知れないが、最近建築ブームなのか色々な雑誌などで住宅の特集などが組まれていて色々購買意欲を掻き立てる文章が載っているが、この本にはそのような事が一切書かれていない。
著者が長年住宅設計をしてきて出会った施主との話しの中からでたエピソードを中心として書かれており、専門的な事よりも家を建てる時に素人でも知っておいた方が良い事を書いている。
例えば、打ち合わせの時に色々な雑誌の切り抜きを持ってくる奥様の話しや、システムキッチンの功罪、書斎は造ってはいけないなど。
それぞれその意図は
雑誌の切り抜き
・雑誌に載っている写真は値段を気にしない最高級の素材の写真で見栄えの良い写真、自分が建てたい家とのバランスは?
システムキッチン
・システムと言っているが全然システムでない内情
書斎について
・毎日遅くまで働いていて土日はリビングで寝てテレビを見ている旦那が家で机に向かうはずがない、造っても物置になるだけ
と言った事が含まれている。
もちろん建築(設計)をやっている人間が読んでも考えさせられるし、時には耳が痛くなる事も書かれている。むしろ設計者には「設計者はここまで考えなければいけないし、知っていなければいけない。また施主は一人一人違うし、その対応もしなければいけない」と言う事を闇に言っているように思える。
設計者は必読だと思うし、将来家を建てる人、またそうでない人にも読んで欲しい本。
それでも建てたい家/宮脇檀

この記事へのコメント

  1. 正直な実態を書いている物ってのもなかなか少ないのかな?
    お家を建てるときは、たけしくんに一任するから俺は大丈夫(^^)V
    まぁ問題は家を建てる事があるか!?ってことですが。。。

  2. >>なるみんさん
    営業目的だったら良い事しか書かないよね。
    でも、正直に全て見せる方が結果的に良いとは思うけど。まあその分難しいけど。
    おう!建てる時は言ってくれ。
    今からやるか?

  3. おう!!やるぜ!!って言いたいとこだけど・・・残念ながらやれません。。。