夜のピクニック 恩田陸
2005年本屋大賞(第二回)
確か雑誌ダヴィンチで見かけ、ずっと気になっていた本。
10年くらい経ってやっと読めた。もっと早く読む機会も有っただろうし、そうなればまた違う心境になったかもしれないけど、結局は今が大事だしそこから全てが始まる。
本書の内容にも近い感覚。
高校の学校行事で全学年全員80km歩く、制限時間は24時間。
基本的にこれだけ。長いマラソン大会だと思えば良い。
小中高とマラソン大会・体育祭・文化祭・修学旅行・臨海学校・中間試験・期末試験・クラス替え・入学式・卒業式・始業式・終業式・部活・登下校…
その時々の基本的に決まった仲間と一緒に行動をしているが、行事には全学年・全校生徒が参加している。だからそれぞれに物語があり思い出がある。特別な行事になればなるほど普段話さない友人と話をし、特別な時間になれば普段話さない内容の話をする。修学旅行の夜の様に。
文化祭の思い出よりも準備の方が思い出が残っている様に、どうでも良いって言われていた事が大事だった。
誰と一緒にいるか・誰が好き・誰が嫌い・誰が言っていた・誰が言われていた…
自分がどう思うかってのが大事だって言い聞かせていたけど、誰かが大事だった。そりゃみんなで生きているからね。
当時はそんな事など考えていなかったし、解かってもいなかった。今だから感じる事。
でもとても面白かった時代。
そんな雰囲気を書いた本。