今まで木造・鉄骨造・RC造・組石造、住宅・集合住宅・事務所・店舗・工場、新築・増築・改修などと色々な建築を経験してきましたが、やはり基本は木造住宅だと思います。
厳密には住宅でなくても小規模の建物が基本だと思います。
木造の在来工法での小規模な建物。建築の基本が詰まっています。
材料の知識、ラーメン構造、イメージできる施工方法、ディテールまで考えられる大きさ、工期の長さ、工費など初めて建築を経験するのに一番理解しやすいと思います。なによりこの規模なら頭の中でイメージが出来るでしょう。
自分の場合は木造の住宅から入ったのですが、今でもその入り口が間違いでなく良かったと思っています。一番の収穫は一つの建物を造る場合の始めから終わりまでをイメージできるようになったことです。これがどこかの再開発事業のような大規模物件から建築に入り、そのようなことだけをやっていたら建築に対する意識も変わっていたと思います。「造っている」と言う感覚を得られなかったと思います。
自分の場合は自分で設計した建物が出来上がったのを見て喜ぶのではなく、それが造られていく過程を感じるのに喜びを感じているので「造っている」と言う感覚はとても大事です。極論を言うと出来上がった建物にはあまり興味が無い方です。出来上がった建物にはハードとしての建物より、ソフトとしての建物に興味が有ります。
また、最終的にはどの建物でもやりたいのですが、木造住宅レベルだと意匠設計だけでなく構造・設備設計も自身の手で出来るのが魅力です。個人的には建築家ならば意匠・構造・設備・施工全てをコントロールできなければと考えているので、構造計算から設備計画まで自身で設計できる小規模の木造住宅はとても大事な建物です。
このように自分の基本であり一番得意としていた木造住宅ですが、ここ数年というかキャリアの中の半分以上の期間経験していないので大分鈍ってきています。友人の木造の話を聞いて「やばい」と危機感を抱いている状態です。
かといって現在の環境では木造住宅を設計できる機会はなさそうなので自分で勉強するしか有りません。施主は簡単に見つからないですから自分で勝手に設計するしかありません。
と言うことで、適当に自分でテーマを決めて木造の設計をしようと考えています。出来ればその過程をここで発表しながら。
ここで発表することで緊張感も生まれるし、意見も取り入れられるし。
とりあえず自身の住宅か、別荘、離れみたいなのを考えています。
最初の内は設計と言うより情報集めになると思いますが、自分の理想とする設計方法で進めることが出来ればと思います。
たけしさんが伝統木構造を覚えると、新しい自分の可能性が沢山引き出せるとおもいますよ~。自分なんかRCの型枠割付なんて考えたことないし、現場で鉄骨柱も見たこと無いです。
自分は以前住宅中心で、シンプルな納まりや、ちょこまかとプロダクト系のものをかじっていたノウハウが、今のジャンルで効果的に応用しやすいなぁ~と感じるし、今の所長は民家をやる前にもいろいろキャリアがあって、戦後の古き良き仕様をうまく使うなぁ~、と感じることもあります。
昔からある民家もコンバージョンが必要な世の中なので、異分野・異工法を効果的に入れるとまた自分の色が綺麗に出しやすいのかもしれません。ただ、木構造の理解は深めないとリスクもありそうです。
>kagamiさん
鉄骨は木造が出来れば出来ますよ。仕口の無い木造ラーメンみたいなもんだから。それをきれいに収めるかはまた別問題ですけど。RCも基本は鋳物だから基本は簡単。これもまたきれいに収めるかは別問題ですけど。
木造は元々好きできちんとものにしないといけないと考えていたので、この機にちゃんと勉強しなおそうかと。判らないところは教えてね。
基本的に造作になると殆ど木になるから、その納まりを学ぶ事は全ての構造に役に立つのだよね。まあ異種の構造材との取り合いのまとめ方に問題が生じるけど。
建築の分野は他の分野に比べると、異分野・異工法に対してオープンで無いと思うね。電車の納まりとか凄いからね。
とりあえずは自分の色と言うより、基本からと考えています。それが出来てから自分の色を出していきたいなと。