「安全第一」
工事現場に行けば必ず掲示してあります。
これはリンク先にも書いてありますが「安全第一、品質第二、生産第三」からきています。
確かに安全を第一に考えることは重要ですが、元々は従業員の人権を守るために始まった考えです。
しかし労働者の権利も確保された日本の現在、この考え方のままで良いのか?
たまたま最近このことについて書かれた文章を読んで、そんなことを考えました。
(確か日経アーキテクチャーの平成建設の社長インタビューだったと思います。)
平成建設は昔テレビ東京のガイアの夜明けに出ていて、それ以来注目していました。
読んだ文章では「技術者・仕事をする上で安全を守ることは当たり前のことでそれを第一に掲げることはナンセンスである。顧客商売で技術を売る仕事なのだから、品質が第一でなければならない」と言う意味のことが書かれていました。
これを読み、確かに考えさせられました。
会社を経営するに当たって、従業員の安全や環境などを満足させることはお客に対しては関係ないことであると同時に当たり前のことである、それをでかでかと掲げるのはいかがなものかと。
現在日本は不況ですが雇用はゼロではありませんし、仕事の出来る人のところにはむしろ雇用が集まっている状態です。
そのような仕事が出来る人をとどめておくには雇用状態を良くしなければなりません。雇用状態が悪ければ簡単に別の会社に行ってしまう状態です。
これからの経営では社内環境を整えられない会社は淘汰されて行くと個人として思います。もちろん昔ながらの根性論も必要ですが、そればかりでは気づいたら誰も付いてこない状態になってしまうでしょう。
それと同時に従業員は考えることが必要になってくると思います。
雇用状態が良いのに胡坐をかいていてはリストラされてしまうでしょうし、考えて会社を良くしていかなければ会社自体がつぶれてしまいます。
社内を整えるのと同時に、顧客に対しても満足させなければなりません。
製造業なのですから、造ったもので勝負しなければなりません。
個人として建築は製造業だと考えています。いくら優れた理論を振りかざして、完全な図面を描いたとしてもそれを形にしなければなりません。
現場が始まったら設計者も一緒に「造っている」と言う気持ちを持たなければ良い物は出来ませんし、職人に対して意見を言っても届きません。
そうやって一生懸命造ったもので初めてお客は評価してくれるし、次に繋がります。
しかも建築と言うのは製造過程をお客が見ています。
出来上がりだけでなくその途中もお客は評価しています。
いくら出来上がりの外見が良くても、途中が悪ければ評価されません。
どの業界でもそうですが品質が第一なのです。
品質を追求することでお客は満足してくれますし、会社としても評価されて次に繋がります。
極論すれば良いものを造り続けていれば営業は不要でしょう。
さすがにそれは無理ですが、それに近づけるように心がけなければならないでしょう。