キッチンの考え方

家を造るときに打合せがとても掛かるのがキッチンです。
良く「家は夜造られる」「家は女性が造る」といわれます。
「夜造られる」は施主も仕事をしているため打合せが夜になる事が多く、設計も家の設計は設計料が低く事務所経費をかけられないので、通常の仕事が終わった後の夜に作業を進める事が多いからです。
「女性が造る」というのは、打合せをすると旦那さんは仕事などで不在な事が多く奥さんと打合せをする事と、実際に家に長くいるのは奥さんで有って、旦那さんは色々言うけど実際はあまり家の事を知らない状態(これは子育てにもいえますね)で話をしていくと奥さんの方が話が進むからです。
このような状態なので女の城である「キッチン」の打合せは時間が掛かるのです。
施主からすると他に力を入れて打合せをする(出来る)部分が無いからかもしれませんが。
実際には風呂・洗面所・玄関・ベランダ・各部屋など細かく打ち合わせれば設計者を泣かせる程打合せする事は有りますが。
キッチンも含め家を設計する時に施主が失敗する場合の多くは、施主がイメージ先行で先走りする事です。
自分が建てる家の大きさ、予算、仕様、雰囲気などを無視してカタログや雑誌に載っている写真から入ってしまって「これとこれとこれを付けたい」などと先走ります。
まあ、初めて自分の家を設計してもらって何でも出来ると思っている状態ですからしょうがないですけど。しかしそれからいつまで経っても抜け出せないと大変です。
雑誌の写真はそのメーカーの一番良いグレードを一番良く見える状態で撮っているのですから良くて当然です。とても広いスペースにオープンキッチンなんかが多いですね。
しかしちょっと考えてください、お宅の家のキッチンはそんなにスペース有るのですか?
まずキッチンを考える前に、普段の生活・これからの生活を考えましょう。
普通に主婦を有る程度やっていれば自分の料理の腕、仕方などが解ると思います。今まで作っていなかった料理を急にオーブンが出来たからって作ると思いますか?せいぜい2.3回位でないでしょうか?
いきなり細かい事から決めていくとなかなかまとまらないので、大きなところから考えた方が良いです。
まず、どの位キッチンスペースを取れるのか?
そして料理中に何を望むのか?
昔は台所が食卓から独立していて(土間など)料理をしているお母さんは父親や子供の団欒に加われずにさびしい思いをしました。それを解消するために対面キッチンが出来ました。
しかし対面キッチンにすると部屋の区切りがなくなるので、調理中の匂いや、油の臭いが部屋に染み込みます。
これが嫌だと言う主婦は結構います。
僕は普段から相方と共同で料理をするので対面キッチンの方が色々有効に使えるから好きですし、匂いもいくら区画しても匂いは漏れると思うのでオープンキッチンを選ぶと思います。
うちは結構人が集まるので、オープンキッチンにして食卓までつなげる様にして、みんなと食事をしながら調理できるように出来れば一番良いかなと考えています。
スペースの予想がついたら、次はキッチンの形と収納や冷蔵庫などの位置関係です。
キッチンでの動きは結構多いです。細かい動きですがずっと立ち仕事で動いているのですから少ない方が良いです。
これだけを研究している本も有る位ですし。
収納や冷蔵庫・レンジの位置と入り口の位置、これに伴いシンクの位置とコンロの位置が決まると思います。
収納や冷蔵庫の位置を考える時はただ位置を考えるだけでなく、扉の開く方向、開いた時の残りの寸法など実際に使用することを想定しながら考えないと絵だけの世界になってしまいます。
その後細かいシンクの種類・水栓の種類・コンロの種類・換気扇の種類などを決めていけば良いです。
最初は自分の好みで選べば良いと思います。
その後自然と価格との折り合いになりますので。
コンロについてはIHかガスでかなり違うので良く考えた方が良いと思います。
IHは掃除がしやすいですが、輻射で温められないはずだったのでチャーハンなどを中華鍋で作る時に困りそうなんですよね。
ただガスコンロも確か消防法の改正だかで、温度感知センサーが常備になるはずです。そうすると長時間煮込む場合などに勝手に止まったりして不自由します。
ここまで行くと業務用を使うか?とまで考える事も有りますが。
シンクについては最近では殆ど1層式しかみないですが、2層式も結構便利です。
キッチンのスペースにもよりますが、調理が終わった道具を置いたり、食べ終わった後の食器を置いたりするので結構場所を取ります。しかもそれらが置かれた状態で食器洗いをするのですから。
まあ、食器洗い機を使うなら別ですが。
僕は教育上使わない考えですけど。
換気扇は設置条件で有る程度勝手に絞られると思います。
元々選択肢が少ないですから。
それか製作してしまうかですね。
ファン自体は既製品を使いますが、フードは製作しても良いと思います。それこそステンレスやガラスなど色々選べて個性が出せますので。
後個人的にこだわりたいのが、シンクとコンロの間のスペースです。
別に間でなくても良いのですが、シンクとコンロ以外のスペースはそのまま調味料置場や作業場所になります。
どうしても回りに色々置いてしまうので自然と作業場所が少なくなります。
作業場所が無いといくら同時に色々調理していても捌け切れなくなり時間が掛かります。
普段料理をしている時に一番不具合に感じる部分です。
この他床や壁・天井の材料など色々選ぶ部分が有ると思いますが、それはキッチンだけでなく建物全体のバランスも有ると思いますのでそこまで考えて選んだほうが良いと思います。
折角造る家。どうせなら設計士に任せずに積極的に加わって行った方が良いです。
そうそう、最近ではキッチンでの底冷えを緩和するためにキッチンの下部から温風が出るものや、床暖房も増えていますね。
床暖房にすると床下収納が使えなくなるので迷いますが、床下収納はキッチンでない場所に有っても良いので解決できますが。
なんか、友人に聞かれたから色々書いてきたけどかなり長くなったなー。

この記事へのコメント

  1. 私の質問に答えてくれたんだよね。
    ありがとさん。
    そうなのよ、作業スペースは大事よね。
    そこは広く取るつもりよ。
    「キッチンのつくり方」届いたので良く読んでみるわ!

  2. >>こじぷりさん
    一応簡単に答えた。
    また今度会った時にでも。
    作業スペース広く取るつもりでも、キッチン自体をそこまで広く取れるスペースが許されるか…
    色々有りますね。
    とりあえず色々本を読んでください。
    今度会った時に1冊良さそうな本を渡すね。