僕は一応「建築意匠設計者」という創作をする職業に就いています。
今いる事務所はたまたまの方針で芸術性を尊重しているので結構冒険と言うか、新しい物を造り出そうと言う部分が出せます。
もちろん事業性や経済性、性能など基本的な部分を押さえた上での冒険ですが。
そんななので設計をしている時は色々新しい事を考えたり、個人的な考え方を取り入れた設計を出来ます。
もちろんこれは個人的に普段からそう考えているから出来る事でも有るし、事務所の方針としてオープンなのも有ります。
なので建物の基本設計と言う大まかな考え方を設計している時はかなり好き勝手にやっています。
まあ、それが実際に出来るようになるには事務所内で自分の考えを説得して納得させて、事務所の作品として施主に提出出来るまで何度も考え直して社内プレゼンを勝ち取らないといけないですが…
そんな状態なので結構創作活動をしています。
そこで気づいたのが、創作活動と言う新しい事をやっている時に障害と言うか先の一歩を踏み出す為に思い切れない要因になるのが「失敗する事を恐れる事から来るマンネリ」だと。
創作している時は過去の内容に縛られるより新しい考えを試していく方が面白いです。しかし新しい事をやるにはもちろんリスクが伴います。
こちらも遊びではなく仕事でやっているので設計したものには責任が有ります。いい加減な図面を出して施工時に見積と合わなければ施工者に追加を請求されますし、建ててから問題が起きてその原因が設計に有れば保障問題になります。
この様な前提が有るので新しい事に対しては個人としてはどんどん突っ込んでいけるのですが、会社としては過敏になり腰が重くなります。今いる少数の事務所ですと一度の失敗でもダメージが大きいのでなおさらです。
ただ、この様な理由から毎回同じような設計をしていくのと、少しずつリスクの少ない部分から新しい事に挑戦していくのは結果として大きく違います。
まあ、これが個人で仕事をしだした時に同じ気持ちでいられるかが問題ですけど。