墓地に接する土地

日本では法律で墓地を作るには都道府県の許可が必要です。その許可がどれほどの手続きが必要かはわかりませんが、巷に墓地が少なく、郊外の霊園の倍率が高い事から想像するとだいぶ面倒なのでしょう。

しかし法律が出来る前からの墓地なのでしょう、地主の家などでは個人の敷地内に一族の墓があったりします。墓地に関しては土地と同じで、比率的に人が多い地域ほど墓地が少なく、人が少ない地域ほど墓地が多いと考えられます。

 

ここで都市部の土地について考えてみます。

都市部の土地は現状では空きが無く、南向き・眺望良し・庭付きなどが可能な土地などは皆無です。単純に土地が無いので、相続などで分割や競売された土地を皆で寄って集っている状態です。

 

時々掘り出し物の様な感じで条件の悪い土地が出てきます。旗竿敷地・北向き傾斜地・極小・道路付きなど一筋縄で行かない土地で、逆に考えると設計者の腕次第で効率的に良い建物が出来る可能性が有る土地です。

 

この様な条件の悪い土地の中に「近隣環境によるもの」があります。

大通りや線路に接していて騒音が凄いとか、繁華街の中、廃棄物処理施設の近くなどがあり、内容として物理的な原因と心理的な原因に分けられます。物理的な問題は確かに条件が悪いと考えられますが、心理的な原因は購入者の主観によるものなので、考え方によっては良い土地に変ります。

 

そもそも墓地に対する心理的原因とはどのようなものでしょうか?

「幽霊が出る」「なんとなく気持ち悪い」などの非科学的なもの以外思いつきません。現実的な事を考えると「盆・彼岸時に線香の匂いが流れてくる」「盆・彼岸時に混む」程度しか思いつきません。

心理的な好き嫌いはどうしようも無いものなので受け入れられない場合は仕方ありませんが、特に問題の無い場合ならば逆に良い土地の条件が揃っています。

 

まず大体において墓地はある程度の広さがあります。そして殆ど建造物は建っておらず、空き地に近い状態で拓けています。また、その性質上アスファルトなどで舗装されておらず、土や砂利で覆われており木々も多いです。これは墓地という事を除けば公園などと同じです。むしろ公園より騒音が少なく、形態の変化に対する不安もありません。

 

実際にこれだけの条件の良い土地が今の市街地にどれだけあるでしょうか?

市町村の法律にもよりますが、小規模の公園や森林ではある日突然更地になり建物が建つ可能性があります。しかし墓地ではその性質上その可能性は殆ど無いと考えられるでしょう。

現在では近隣環境によって格段に価格が落ちる事など少ないですが、確率としては自分自身が納得して非科学的な条件を厭わなければ、良い条件の土地を掘り出し物として手に入れる可能性が高くなります。

同様な考えで廃棄物処理場や火葬場なども狙い目です。これらの施設は建設時に周辺環境への配慮を行政だけでなく自主的に行っているので、下手なところよりよっぽど環境が良いです。

最近は一般的に条件が悪いといわれる土地ばかり気にかけています。