商業系の建物を建てると、殆どの場合看板がついてきます。
住宅系でも時には「ライトアップ」と言って夜間照明をする事があります。
それらが限度無く進んでしまったのが、今の現状です。
夜間も無意味に明るすぎる。
防犯の視点からすると明るいのは良いのですが、それでも終電後の駅前や高い所に有る看板などは明るい必要はないのでは?
最低限の街路灯は必要だと思いますが、そもそもそんな遅い時間に出歩いている場合は、防犯も自己義務でしょう。仕事の都合の場合などは、会社側がタクシーに乗せるとか対応するべきです。
看板については、営業が終わった店の看板を光らしておく必要はないでしょう。よく「看板が灯っている」と言う事がありますが、看板に灯りが付いていれば「営業中」で消えていれば「準備中」と言うのが無くなりつつあります。
宣伝効果の為に四六時中点灯している。
同じ様にデパートとかの高層建築の上部にある看板も良くライトアップされています。意味があるのでしょうか?
そもそもデパートとかビルの場合は夜間に尋ねる事は殆ど無く、またその看板が目的を果たすのはランドマークか、遠くから来る場合です。そしてそれら営業時間に限られます。
夜中に建物名を確認して移動する事は殆どありません。
その必要がある人は本当に少数派でしょう。
しかし現実は夜中も煌々と光っています。
24時間営業のコンビニなどの営業中の建物などは仕方無いとして、それ以外は消灯しても良いのでは?
省エネルギーを求められていますが、この看板の照明こそ無駄遣いの典型だと思います。単純に夜間0時から6時を消灯すれば、年間2190時間・約90日分の省エネです。終業が20時位の店ならこの1.5倍くらいになります。
どこかの行政で条例化してくれないでしょうかね?
あと、防犯の為に照明をつける場合が有って、仕事柄色々相談や検討をします。色々なしがらみがあり中々言えないですが、個人的には殆ど意味無いと思います。泥棒もそこまで馬鹿でないし、照明が無い部分から侵入経路を考えるし、照明されていてもそれを周りから見られていなければ普通に入ってきます。むしろ家主が油断するし、手元が見やすいので逆効果の場合も有ります。
オートロックの建物の泥棒率が多いのと同じです。
また、建物内を照明しても貴重品をしまう所は奥の部屋の暗闇の中。そして玄関からそこまでの経路を照明しない事は良く有る事です。
設計者も今までの習慣や施主からの要望で色々な部分に照明を設置します。しかし特に外部では、その意味を吟味して点灯時間も含めて検討する必要が有ると思います。
商業建築の場合は「宣伝効果」と言う名目で行われる事が多いですが、実際に「広告の視点」から検討している事は少ないです。逆にしっかりそれをやっている場合は消灯を行っているのが多いです。
そもそも設計者で「広告」「宣伝」「DTP」などを勉強・検討している人を殆ど見ないですし…
建物内の照明は省エネの為にこまめに検討するのに、自己満足の為の外部の照明は点けっ放し。それを「変」と思うか「普通」と思うか。
インターネットなどの情報伝達が便利すぎるからそのうち街のなかでアピールしている看板照明は衰退していかないだろうか、と思ったりもします。
でも、駅の近くのコンビニとかファーストフードとか居酒屋とかの看板って結構たよりにしていくことが多い自分です。
>>kagamiさん
看板自体はサイン、しいては表札の役割も有るから生き残ると思うけどどうだろう?ポスターなどの原始的な広告が減らない状況を考えると、看板も減らなさそう。
>でも、駅の近くのコンビニとかファーストフードとか居酒屋とかの看板って結構たよりにしていくことが多い自分です。
これが表しているよね。看板自体はもう他の役割(目標物・住所・ランドマークなど)を持っているから、そこら辺を考えて建築に取り入れるべきだと思います。
まあ、個人的には本文にも書いている通り、看板自体は沢山つけても良いけど、無意味なライトアップをやめて欲しいです。
良く建築やっている人は、日本の過剰な看板が景観を壊すと言って嫌がる人もいますが、僕はあまり気にしていません。時と場合にもよりますが。