アイデア

「Photoshop,Illustrator,Pagemaker この3つとMacがあればお前の頭の中で想像している事は全部表現出来るよ」
この言葉は友人が論文作成の時にMacを教えてくれた技術職員の方に言われた言葉です。まあ、当たりでしょう。
こち亀で見た情報ですから本当かわからないですが、今のパソコンはアポロが月に行った時のコンピューターより性能が良いみたいです。
大体において本当に新しい事と言うのは難しいです。可能性が残っているから「無い」とは言いませんが、一見して新しいと思われる事も基本は既成概念の違う角度から見た表現である事が殆どです。
僕の世代辺りはパソコン・インターネット・携帯電話・ビデオカメラ・オートマチック車など色々な歴史的に見てもかなりの革新を起こした物事に囲まれているので、新しい事へのハードルは高いのかもしれません。また、現代の技術からすれば僕らの世代で起きた物事も歴史上では本当に小さな事になってしまう可能性も有ります。
建築においても同じです。
「新しい」と思った考え方でも、調べていくと既に建っている事が殆どです。情報量が足りて無かったのです。
しかしその繰り返しの中で、本当に一筋の光の様な隙間が有り、そこから新しい建築が生まれます。それは一般の人から見たら解らない変化かもしれませんが、当事者には重要です。その繰り返しが大きな結果となります。たとえ自分が大きな結果を残せなくても、将来的に、自分の死後、それが何らかのきっかけとなる「考え方」「表現」を残したいです。建築の世界に身を置く者としての数少ない目標です。
一つのテーマに対してアイデアを考え、同時に情報を集めます。アイデアを考えている時は色々な案が出ます。自分では革新的だと思っています。しかし同時に進めている情報収集から、それが全く革新的でなく、既に形になっているものだとわかります。
予想していた事とはいえ、ダメージは大きいです。最近は慣れてきてすぐに立ち直りますが。
でもそのように考えた事は決して無駄にならないし、次の思考へと繋がります。そしてそれは新しい事を生み出す為だけでは無く、既存の考え方や建築への新たなアプローチへとなります。自分が考えていた事は既に先人が考えていた事。それが解り、先人の偉大さと自分の無知を知ります。そしてその無知を取り戻す為に学び考えます。でもまた同じ事の繰り返しです。
しかしこの基壇の上に新しい事は有り、それは基礎が有って成り立つ事。時には全く関係ない沸いて出た様な新しい事象が有りますが、それを起こせる程の自分とは思っていません。
毎回をコツコツと、馬鹿にされても良いから全てに対して「経験が有るから」と驕らずに初歩から考え設計をしたいです。しかし人間だからそれが難しいのですが。
そもそも「住宅」って何だろう?
それ以前に「建築」って何だろう?