建物の強度

一般の人が建物の強度を気にするとしたら「震度いくつまで耐えられるのだろう?」と言う事だと思います。
自分が買う建物が地震に耐えられる建物かどうか気になるのは普通だと思います。
建物の強度を考える時にいくつかの段階が有ります。
1.建物が建っている最中に起こるかどうか解らない地震に耐えうるだけの強度を持つ建物(安全限界)
2.建物が建っている最中に起こりうるだろう地震に耐え、修理を要しないだけの強度を持つ建物(損傷限界)
この2つの基準を元にして建物の構造計算はなされています。
ここで重要なのは地震の震度については経験則で決められている事です。
今まで日本で起こった地震は震度8弱位が限界なので、損傷限界は震度7、安全限界は震度8を目安として考えられています。
一般の人ならここで疑問が生じると思います。
「なぜもっと強く建物を造らないのか?」
もっともな疑問ですが、その回答として「コストがかかる」からが現状です。
震度8と震度9で耐えられる建物を比べた時、コスト的には1.5倍位は掛かると思います。
悲しいかな、日本の場合はいかに経済バランスの取れた建物を建てるかが優先順位なのでそこまでコストをかけて建てる事は有りません。
これは一般の住宅にも言えます。
震度と言うのはエネルギー量で計算出来る数値になっているので、それに耐えうる強度を計算する事は可能です。
と言う事は、想定した震度に耐えられる建物を建てる事は可能です。
しかしそれでは柱の太さが極端に太くなったり、壁が極端に厚くなったりしてコストが相当かかります。
木造でもそれなりに頑張れそうですが、恐らくコンクリート造になるでしょう。
今までの地震で木造でもちゃんと作られた物は倒壊せずに残っています。
そのような建物を目指すか、どうでも良いから強度だけを追求して割高な建物を建てるか?
殆どの場合がコストとバランスの取れた建物を選択すると思います。
もちろん設計だけが頑張っても実際に作る時に手を抜いては無意味です。
設計・施工はもちろんの事、建て主の方でも有る程度の知識を持つ事が大切です。
何千万もする買い物ですから普通下調べして買うと思います。
今はネットや本屋で色々な情報が手に入れられます。
また、誰かしら建築方面の知り合いはいると思います。
マンション・一軒家どちらを考えるにしても予算ギリギリで買う事が殆どだと思います。
最低限の知識を得て、地震が来ても安心な建物を手に入れましょう。