建築家・建築士・設計士

自分の仕事には色々な呼び方がある。
「建築家」「建築士」「設計士」など…
個人的にはどれでも良いし、余り気にしていない。
ただ、この間友人達と話している時にその違いが話題になった。
結論が出た訳でないけど、その時の話をまとめて簡単に言うと
・建築家
 芸術家と同じ様な位置。自分の設計した建物は作品と考える、なのでプランなども施主の意見や機能よりも自分の考えやイメージを優先する。
・建築士
 職業的な建築家、建築家になりきれなかった位置。事務所経営なども考えるので自分の作りたい建物だけを選んでられないので、来た仕事は殆ど受ける。
・設計士
 どちらかと言うと図面屋さんと呼ばれる位置。ひたすら技術的な図面を書いていく。完全に職業としてやっているので単価さえ合えばどんな仕事でも請けていく。
と分けていた。
どれが良くてどれが悪いと言う訳でもないし、実際にはこのように分類されている訳でもない。設計をやっている殆どの人がこれらを混ぜ合わせた状態で仕事をしているはず。もちろんそれぞれに誇りを持って。
ただ、確かにここで言う建築家と呼ばれる人がいるのは確か。
日本で何人いるかわからないが、磯崎新槙文彦谷口吉生安藤忠雄伊藤豊雄などはそうだと思う。
これらの人達は建築をやっている人(特に若い人)にはアイドルの様な人なので憧れる対象になる。
目標とし、世間でもこのレベルを建築家と考えるからみなこのようになりたいと考える。なのでうちらみたいな独立もしていないぺーぺー(建築界では40代でも若手)が集まると無責任にどうなりたいと話す。
やはり最後は自分の造りたい建物をやりたいとなるのだが、問題はそれまでの過程と方法だと思う。
自分で独立してからは仕事など選べずに色々やっていくことになるはず。その中で自分のやりたいことを忘れずに設計していく事は必要な事だけど、そうなるためには順番が有ると思う。
まず最初には技術者としての技術を身に付けないといけない。
デザインは必要だがそれ以上に最低限の技術が必要。1人で企画から設計・打合せ・工事費の管理・現場監理などの建築士としての職務は当然だが、独立するとしたら事務所経営もしなければいけない。
デザイン的な納まりだけでなく、建物の機能を満足させる納まりなども検討しなければならない。(防水・断熱・換気など)
これらを満足して初めて「建築家」への第一歩が始まると思う。
その後はそのクオリティを保つようにしなければいけないし、仕事を取るために営業もしなければいけない。
独立したてなどはなかなか仕事が無いから下請けなどをやり、まさに「設計士」として実力を付け、信用を得、次への仕事として営業もしていく。
実際に仕事を取れるか、続いて行くかは努力次第だしセンスも必要。デザインだけではなく経営力、営業力も問われる。
殆どの個人設計事務所はこの状態だと思う。
現状はこんな状態だけど、周りで独立している人は少ないから話はどんどん足元を飛ばして先へと進んで行く。
そんな会話の中にいながら少し違和感を覚えながら上記のような事を考えた。
実際にいつ独立するかわからないし、出来るかもわからないけど、今のうちから少しずつでも考える必要が有ると思う。