階段

設計をやっていると色々考え、こだわる所があるのだけど、階段にこだわる人は多いと思う。
ホテルなどのホールの中に有る階段は見せ場だし、オフィスビルの外部階段などはファサードに次ぐ重要な外観要素。
平面的に見てもどこに配置するかで全体が決まって来るし、平屋で無い限りは必ず必要になる。
そんな感じで設計をする時には階段は重要で、デザイン的にも色々遊べる部分も多い。
仕事を始めたばかりは矩計図・雑詳細図とならんで面倒臭い図面で不人気だけど。
普段何下に上り下りしている階段だけど考えている側から見るとそこら辺の部屋より考えている事は多い。
でも今回はそこがメインでは無い。
今回のメインは「上下の移動方法」について。
ピラミッドの時代から複層の建物が存在し、上下階を移動する必要が有ったのだけどその移動方法は階段・エレベーター・エスカレーター・スロープ・梯子・棒、これ位しか無い。
実用的には階段(エスカレーター)・エレベーター・スロープの3種類に分けられると思う。
エレベーターもここ最近の物だから、長い歴史の中で上下の移動方法が階段とスロープの2種類しか無かったと言うのが不思議。
他の建築部分では扉や構造、材料などは色々な方法が発明されている。
このように考えると階段と言う物は始めから有るべくして有って代用が効かない物に思う。
有る意味壁や屋根よりも重要に思える。
なにせ階段が無ければ上下の移動が出来ないのだから。
しかし上下移動の方法がここまで少ないのはなぜだろう?
もう考え尽くされて他に方法が無いのか、逆にこれ以上の必要が無いから階段のみしか考案されていないのか。
なぜか最近この事が非常に気になる。
まあ建物自体単純に考えると数少ない要素で成り立っている。
床・壁・天井・入り口。これだけでも成立する。
そのように考えると、外観のデザインなどはとても細かい事でもっと基本的な事を見直さないといけないと思う。